ネタバレ一応注意。
ルネサンス期のイタリア、フィレンツェを舞台にしたファンタジー。
いかにもこの作家らしい、ショタと美青年がうだうだやってるだけの話。うだうだやった挙句、ショタ主人公が羽はやして「熾天使降臨」とか始められても、こっちは完全においてけぼりですよ。
ミステリ作品においても*1、プロットやストーリーテリングは評価しながらも、その美意識についてはやはり相容れないものをおぼえてしまうのだけど、そのセンスだけで書かれたこのようなタイプの小説は、やはりいかんともし難いところだった。
イラスト・アートワークはなかなか良かったです。
評価はC−。
- 作者: 篠田真由美,高屋未央
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2000/12
- メディア: 単行本
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*1:「ショタと美青年」がこの場合誰を指すかは説明不要だろう。