綱本将也(原作)/吉原基貴(作画)『U-31』(全2巻)講談社モーニングKC

お取り寄せ。
GIANT KILLING』が面白かったもんで、同じ原作者でよく評判を聞いていた作品を読んでみました。
アトランタ組」、「マイアミの奇跡」の立役者として脚光を浴びながら、やがて輝きを失っていた選手の復活を描いた作品。これだけ書いてもくすぐられる人は大いにくすぐられるでしょう。燃える展開も随所に見られます。
市原での初出場時、出場選手の回想を繋いで描写してみせたり、クライマックス、河野vs藤堂のテレビ番組を使った演出など、実験的な手法が功を奏した燃えシーンも多い。しかし個人的には、この劇画タッチの絵があまり好きになれず。たまに誰が誰だか分からない。物語が進展するにつれ、密度も迫力も増していく、つまり「上達」してはいくのだけど。まあ絵が違いすぎるがな。
2巻で終わりなのは打ち切りだろう。リアルで苦すぎたかもしれないな。藤堂とのエピソードはもっとじっくり描けばとてつもなく感動的になったかもしれない。その点は惜しかった。

U-31(1) (モーニング KC)

U-31(1) (モーニング KC)

U-31(2) (モーニング KC)

U-31(2) (モーニング KC)