SPARTA LOCALS "ワンマンツアー2006 「なんだ、ばかやろう」"

2006.11.25@名古屋クラブクアトロ
『セコンドファンファーレ』の時はイベントだったし、『DREAMER』のツアーは身内の不幸で流してしまったしで、もう観るの4回目だけど初のワンマン。5th『スパルタローカルズ』はライヴでの盛り上がりが容易に想像できる出来だったので、それはもうものすごく期待しておりました。

で。

相変わらず絶妙のセンスのファッションで現れた4人。サポートドラマも大門サングラスに黒シャツ赤ネクタイで、もうすっかり染まった感じ。個人的には短髪時チンピラみたいだった光広がロン毛化により男前化していてびっくり。ジェントルな男だからね、こっちのがいいと思うよ、うん。いー笑顔やったわ。
んで肝心の本編の方はもう、前線で激しくモッシュってたからもうあんまり記憶がないんよね。懐かしい「ギャラクシー空港」やったな、とかね、断片的にしか覚えてない。大阪でやったらしいのが羨ましすぎる「GRUNGY SISTER」とか、一回もライヴで聴いたことない「希望」とか、やって欲しかった曲やらんかったけど、もうどうでもよかったね、そんなの。
のっけから前線は凄い活発で、「FLy」や「森のメロディー」をじっくり聴かせた中盤以降、「サンク」(最高)とか「トーキョウバレリーナ」とかたたみかけるようなライヴアンセムの連打は、もう一瞬の間断もないモッシュとダンスをフロアに生んだ。5,6曲連続でアゲまくった本編の最後、「ハート」に手拍子しながら、なんだろう自分がその中にあった歓喜の嵐が一瞬に過ぎ去ってしまったような寂しさと、しかし眼前で鳴らされている音の幸福感(伊東のファンクギターが最高なんだこの曲)とが綯い交ぜになった複雑な感情を自覚したのが、唯一の記憶らしい記憶。その時にはもう足攣る一歩手前で、頭から水かぶったみたいな状態だったけど、「まだ「GET UP!」やってねえ!」と気づいてこれまた(体力面での)絶望と(純粋な)希望が同時にやってきた。
名古屋ってフロア冷めてるって話をよく聞くけどね…この日のフロアは全然だったな。年下の女性が9割を占める客層に軽くヒいたけど、踊り狂ってる間は関係なかったね。いくら白目剥こうが、コウセイはフロアの熱狂に喜びを(狂気で)隠しきれていなかった。彼は珍しく「お前ら最高」つって去っていったけど、ダブルアンコールでのラスト「ウララ」、七色の照明でこれ以上なく明るく照らし出されたステージとフロア、一体となって叫んだラストのフレーズは、この日のクアトロの「最高」ぶりをなにより表すものだったと思います。

君はウララ 僕もウララさ
(「ウララ」)