多島斗志之『海上タクシー備忘録』創元推理文庫

ネタバレ特になし。
瀬戸内の海と、そこを運航する「海上タクシー」を舞台にした連作短編集。
アリバイ崩しや暗号解読、スリリングな活劇と多彩だが、描写、キャラ立てがあまりにも淡白でのめり込めませんでした。「玄人」たる方ならば、この淡白な描写のなかに「渋み」を読み取り、「巧い」と評するのでしょうね。実際解説でもそんなこと云ってるし。でも俺は無理。
「見えないロープ」におけるアリバイトリックは秀逸だと思いました。
作品の評価はC+。

海上タクシー<ガル3号>備忘録 (創元推理文庫)

海上タクシー<ガル3号>備忘録 (創元推理文庫)