古川日出男『あるいは修羅の十億年』集英社

ネタバレ特になし。

近未来の東京と、原子力災害被災地の「森」を描くSF長編。

やっぱ古川の近作にはついていけねーわ、という再認識。文章は上滑ってる感じだし、この作については惹かれるイメージにも乏しい。2013-2015年発表の掌短編の再構成作ということで、震災以降の作家の主題を顕している重要作とは思うが、ちょっとなあ…。

…なんて言ってたけど、まさかの文庫版読了済じゃねーか。読んでて一片たりとも思い出さないなんてことあるかね…?

評価はC-。