村上春樹/高妍(絵)『猫を棄てる 父親について語るとき』文春文庫

ネタバレ特になし。

父・千秋についてのファミリィ・ヒストリィ。

著者一流の流麗端正な文章で、戦前から戦後を生きた市井の知識人の姿が描かれる。吸い込まれるようにしてあっという間に読みました。

こうしたことが、人の子としてとても価値のある行いであると思うが、自分に置きかえてみるとなかなか…。

評価はB。