C.ブランド/高田恵子(訳)『暗闇の薔薇』創元推理文庫

ネタバレ注意。

元女優のヒロイン・サリーと、彼女の取り巻きたちが殺人事件に巻き込まれる、長編本格。

サスペンスフルな導入、クセのある登場人物たちのやり取り、インパクトのある謎とそのシンプルな解決…いずれも質が高く、さすが本場英国本格の雄、という佳作です。

サリーが人間的にクソすぎて、感情移入させてもらえないのがサスペンス的に残念なところ。

評価はC+。