尾崎世界観『母影』新潮社

ネタバレ一応注意。

「マッサージ」を生業とする母親との生活を、小学生の娘「私」の視点で描く中編。

胸が詰まるようないたわしさを、豊かな比喩表現の中に描いた、予想以上に優れた小説だった。

こういう現実に、読み手として何を思うのか、不断に問いかけられている緊張感があります。

評価はB。

母影(おもかげ)

母影(おもかげ)