都筑道夫『朱漆の壁に血がしたたる』光文社文庫

ネタバレ一応注意。

能登の山村を舞台に、過去の橋上での、そして現在の朱塗の土蔵での密室殺人の連鎖を描く、物部太郎シリーズの長編。

プロットだけなら派手派手しいのに、トリックもストーリィも、なんかあっさりしてて拍子抜けだった。

ダンディズム志向のこの作家らしいっちゃらしい…作中、金田一に任せとけ、みたいな韜晦、完全に本音だろうと思う。

評価はC。