早坂吝『探偵AIのリアル・ディープラーニング』新潮文庫nex

ネタバレ一応注意。

人工知能の研究者だった父の密室死を契機に、高校生の主人公・輔が、父の遺した探偵AI・亜以と共に、テロ集団が絡む事件に挑む連作。

連作の中に、「フレーム問題」や「不気味の谷」（こないだも読んだな）など、VRやAI関係の基礎事項をテーマとして立ててあって、そっち方面のお勉強にもなるおいしい作り。

この作家らしい、ミステリやサブカルのマニアックなネタも盛り込まれて愉しい。佳作。

評価はＢ。