奥泉光『ビビビ・ビ・バップ』講談社文庫

ネタバレ一応注意。

VR、AI、アンドロイドといったSFガジェット、古今東西のメイン/サブカルチャーをテンコ盛にして、それをジャズ・ミュージックでクシ刺しにした、近未来SF長編。

小説のベースの部分の質の高さ、クレバーなエンタメとしての恰好のよさは言わずもがな、入れてくるガジェットのセンスもさすがと思う。だけどあまりにもゴッタ煮の印象はあって、個人的にのめり込むことが難しかった。

姉妹編『鳥類学者のファンタジア』は偏愛していて、いきなり関連性が見えた序盤は期待値マックスだったんだけどな…。

評価はC。

ビビビ・ビ・バップ (講談社文庫)

ビビビ・ビ・バップ (講談社文庫)