M.ビュッシ/平岡敦(訳)『黒い睡蓮』集英社文庫

ネタバレ注意。

フランス、ジヴェルニーの村を騒がす殺人事件を描く長編。

フレンチ・ミステリらしい、小粋な企みを湛えた作品。なんらかのサプライズがあるって前情報があったりもしたので、展開上もこういうネタなんだろうなと思ったそのままではありましたが。

「名前」についてはともかく、時系列の明示についてはやはりアンフェアなのではないかと思うけれど、再読・検証するところまではいかないな…ちょっと冗長のきらいはあるし。

ロマンス要素はどうでもよかったけれど、モネとジヴェルニーには興味があったので、愉しくは読みました。でも観たいのは睡蓮じゃなくてカササギなんだな。

評価はB-。

黒い睡蓮 (集英社文庫)

黒い睡蓮 (集英社文庫)