『キャスト・アウェイ』

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航空機事故により無人島に漂着した主人公のサヴァイヴを描く、現代版『ロビンソン・クルーソー』。
…というあらすじのそのまんま、特に意外なこともなく、過ぎ行く感じで観てしまいました。帰還してからのケリーとの葛藤なんかも、酷くありふれたプロットに見えてしまったし、それを演技演出で昇華できているようにも思えなかった。現代消費社会に対するアンチテーゼも冒頭から見え透いていて、洗練されていないと感じてしまいました。
よかったのは「四年後」の唐突さと、そこから畳み掛けてくる出オチのとこかな。大波中心に、自然の描写も迫力あるけど。チャックの風体なんか見てても、宗教的・神話的な寓意はいろいろとありそうなので、そういう造詣があればもっと愉しめたかもな、とは思いました。