大塚英志『戦後民主主義のリハビリテーション 論壇でぼくは何を語ったか』角川文庫

ネタバレ特になし。
社会時事評論集。
なんかもう、喚起されなくなったマンガ原作やラノベ仕事、ノベライズなんかより、この本のような戦後民主主義者、護憲論者としての仕事の方にはるかにシンパシィを感じてしまうようになったな。
こんな形で「趣味が合う」ことになるとは思わなかったけど、文芸批評はともかく社会批評についてはいちいち頷ける。重信房子の「現実」と「現場」とか、「国益」をめぐってのもの、石原慎太郎批判、非常に鋭い言説と思いました。
評価はＢ−。

戦後民主主義のリハビリテーション―論壇でぼくは何を語ったか (角川文庫)