ネタバレ注意。
美術(主に彫刻)業界をめぐる殺人事件に女子美大生コンビが挑む、作者の第三長編。
最初からドラマ化の話があって書かれたものということもあり、美和・冴子のコンビも、捜査のライバルとなる刑事連もキャラ立ちしていて、プロット・トリック共によく練られた、気合の入った作品と見えます。叙述もいつも通りスムーズだし、三作めにして充分、職人的な手腕の発揮された佳作と言えましょう。
しかし船上の青酸のトリックはあまりにバッチくて、映像化志向と矛盾しているw
評価はC+。
- 作者: 黒川博行
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/03/11
- メディア: 文庫
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