ネタバレ特になし。
開発に揺れる港町に様々な怪異が惹起する長編ホラー。
視点人物も、怪異の情景も多彩に入れ替わるんだけど、それがそのまま、お話としての散漫さに繋がっている印象だった。本当に描きたかった恐怖がなんだったのか伝わってこなかった。
オチもよく分からなかったし、文章も香気を欠いている。舞台だけ揃えた連作短編にでもした方がよかったのでは…。
評価はC。
- 作者: 井上雅彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2015/02/19
- メディア: Kindle版
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