篠田真由美『唯一の神の御名』祥伝社文庫

ネタバレ注意。
「龍の黙示録」シリーズの中短編集。まだその名前で呼ばれる前、ハドリアヌス帝だの聖徳太子だの、世界史上のビッグネームと絡む、若かりし龍緋比古さんのご活躍。
別にどうでもいいんだけど、描かれる様々な「信仰」のありように、全く現実感を感じられなかった。ホモっぽいしショタっぽいし、ベタベタして気持ち悪い。ショタに関してはまた作中でわざわざ言及してくれて、その開き直りも醜くって。
歴史再解釈的にも、あまつさえ神学的になんて、何も語るに足る内容ないのに、舞台立てと飾った文章で大仰に飾り立ててる空虚しか感じられなかった。
評価はC−。

唯一の神の御名―龍の黙示録 (祥伝社文庫)

唯一の神の御名―龍の黙示録 (祥伝社文庫)