ネタバレ特になし。
島荘の雑文仕事の中でも、ミステリに絞ったエッセィ・対談集。
キモとなる「本格ミステリー宣言」に関する疑問は、他の本のところでも書いたので繰り返さない。彼の筆が持つ、それは確かに唯一無二であるパワーが、独善でなく情熱としていい方向に振れれば、『十角館』への推薦文にあるような感動を生むんだけどな…泣けるよねこれ。
あと些末事だけど、「D坂の殺人事件」に対して《エログロ的色彩はまったくない。》(37p)てのはさすがに無理やろと思った。
評価はC。
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/07
- メディア: 文庫
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