『シンドラーのリスト』

DVD。
ホロコーストから1200人のユダヤ人を救ったドイツ人実業家のお話。
人類史上最悪の非道に対する、世界史上に残る偉業のお話ですから、それについて僕なんかが何かしらモノを述べるなんておこがましいんですけれども。
ただ一編の映画作品として、人物像の掘り下げや、それに繋がる演出の面に若干の物足りなさを感じて、アカデミー七部門総ナメってのはどうだろうという思いもあって。モノクロの画の中で少女のコートの赤、確かに名演出だと思うけど、それにシンドラーの心理状況とモチベーションを託すのはちょっとあざとすぎるんじゃないかって気もした。
でもゲットー解体や強制収容所でのシーンの緊迫感はさすがだったよ。連行されてく子供たちのトラックに女性陣総出で取り縋るシーンは、スペクタクルすら感じた。