ネタバレ一応注意。
海辺の田舎町が、町まるごと白亜紀にタイムスリップ、という奇想SF。
ちょっとジュブナイルめいた空気もある力の抜けた世界観だけど、田舎町のちょっとずつ残念な群像と、その克己のドラマは、シニシズムとユーモア、そして愛らしさとあたたかみを兼備して描かれていて、好感の持てる小説だったように思う。
いかにもな小品ではあるけれど…。
評価はB−。
- 作者: 山田正紀
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1998/11
- メディア: 文庫
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