R.ボラーニョ/柳原孝敦・松本健二(訳)『野生の探偵たち』白水社

ネタバレ一応注意。

メキシコの詩人グループのヨーロッパ/ラテンアメリカ彷徨を、関係者証言集として描く長編。

若い芸術家の冒険心、無軌道性が、南米・欧州のサブカルチュラルな雰囲気と共に描き出されている。大部だが、視点が細かく変化して飽きさせない。

モキュメンタルな要素があって、シレッと実在の人物が語り始めてたりもするみたいなのだが、さすがにそこまでの素養求められても無理ってもんだぜ。分かってたら絶対愉しいのだろうけれど。

評価はC+。