山田正紀『流氷民族』ハルキ文庫

ネタバレ一応注意。
吸血鬼テーマのSFサスペンス。
こないだまで吸血鬼ネタの大河小説読んでたからってわけでもないけど、すべてが中途半端で未整理未成熟な小説と思われた。
吸血鬼についての生物学的な意匠と薀蓄を書きたかっただけではないかってぐらい、ハードボイルドとしても冒険小説としても中途半端。途中から登場人物の行動原理が見失われてしまって、あれ、こいつらなんで島に乗り込んだりウダウダやってんの、と困惑する結果に。
山田正紀とはいえ、若書きらしいしこんなもんなんかな。
評価はC。

流氷民族 (ハルキ文庫)

流氷民族 (ハルキ文庫)