H.スレッサー/高橋泰邦他(訳)『うまい犯罪、しゃれた殺人』ハヤカワミステリ文庫

ネタバレ注意。
TVドラマシリーズ「ヒッチコック劇場」の原作として採られた短編集。
タイトルの通り、スリラーのフォーマットの中でいずれもサプライズにアイデアが凝らされていて、気持ちよくどんでん返してくれます。こうしたタイプの作品集としてはきわめて王道、スタンダードの魅力を発揮しています。それが逆に先を予見させてしまうようなところもあるけど、水準が統一されて、隙がありません。
フェアプレイかどうかは微妙なところだけど、とりあえず完全に盲点を衝かれた「ふたつの顔を持つ男」がベストかな。タイトルも微妙だなw
評価はB。