VAMPS 『BEAST』

2nd。
ヘヴィ/ラウドな、ゴリゴリロック路線。
こういう方向性ってのはHYDEソロの後期から明確に打ち出されているものです。アリーナ/ドームではなく、ライヴハウスを沸騰させる、疾走感と身体快感に殉じたロック。
そういう意味では非常に潔いです。特に「DEVIL SIDE」と「REVOLUTION」の二曲はそれを体現して、問答無用でかっこいい。「ANGEL TRIP」→「MEMORIES」というPOPの流れもキャッチーです。ラルクにある構築美はないけど、かっこよけりゃそれでいいし、ゴリゴリだけどちゃんと華やか、その辺はやっぱHYDEの造詣ですよね。
HYDE後期の曲に(多分K.A.Zと組むようになってから)散見された、「ギター押し出し過ぎてバランスが悪い」状況もこの作品では気になりませんでした。ヴォーカリストとしての幅を見せつける、低音域で唸るように掠れたHYDEのラウド・ヴォイスも含め、ちゃんとバランスよくまとまった、ロックの音になってます。

BEAST(DVD付)

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