ネタバレ特になし。
サブタイトルに、「ひとはどうしてパンティにこだわるのか」。
「こだわるのか」、という問題提起ですが、実際それから語られるのはジェンダー、セクシュアリティ、より各論的にはボディ・イメージの形成とその非対称性、きわめて著者らしいテーマです。下着にまつわるニッチなサブカル論ではありません。論旨は明快にして刺激的で、それもまた著者「らしい」ところ。
多種多様な「パンティ」と、それにまつわるイメージの図版が数多く挿入されていて、電車の中で周りの目が気になってしょうがありませんでしたと。
それも含めて刺激的でいいブックデザインだと思ってたら、装丁は鈴木成一だった。こいつ!
評価はB。
- 作者: 上野千鶴子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1992/11/01
- メディア: 文庫
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