澁澤龍彦『秘密結社の手帖』文春文庫

ネタバレ特になし。
黒魔術の手帖』に続く手帖シリーズ。
フリーメーソン、薔薇十字団といった有名どころから、各宗教の異端や政治結社、テロリストにアナキスト神秘主義を概観しつつ、最近のではクー・クラックス・クランあたりまで。
著者も述べてるように入門的・概説的なエッセィであり、細密性、奥深さという点では若干物足りないものがありますが、筆力はさすが。蠱惑的で、心誘われる読み物に仕上がっています。
こういう本では、それが一番大事だよね。
評価はB。

秘密結社の手帖 (文春文庫)

秘密結社の手帖 (文春文庫)