ネタバレ注意。
『Miss You』の続編かと思ったら、全然違ってました。
心ならずも会社を辞めることになったエリートサラリーマンが、その後の鬱屈の中で遭遇する、(主に集合住宅内での)トラブルと、妻の誘拐事件を経て、「専業主婦の大変さに気付くお話」です。
…って、なんだそりゃ。
そんなもんわざわざ小説にしないでブログにでも書いてろよと思うけれど、この小説はこれまで読んだ彼女の作品中でも、悪癖そのものだと思ったフェミニズム臭が一番顕著。あークサイクサイ。ミステリとしてもあまりにも場当たり的な展開が多く、プロット完成度は著しく低い。…でもリーダビリティはある作家なので、集合住宅での卑小な人間模様をサクサクと読まされてしまうのが厄介だよな。
あと、斉藤由貴は意外と悪くない解説書いてます。
評価はC。
- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/10
- メディア: 文庫
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