ネタバレ一応注意。
二作目で、短編集で、完結編。
各話非常にシンプル・ストイックで、盛り上がりきらないまま、淡白に終わってしまう感じ。「女子プロレス」という題材の派手なイメージからは意外でもあるけど、このストイシズムこそ、作者が思う所の「女子プロレス」だったのだろう。
しかし今思うと、完全に斜陽となってしまったかの興業と、このひどくあっさりした描写の、その執着のなさがダブって見えてしまい、なんだかせつなくもある。
評価はC+。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 文庫
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