大沢在昌『毒猿 新宿鮫2』光文社文庫

ネタバレ注意。
シリーズ一作目は読んでないんだけど、持ってるやつからカタすことにしました。
言わずもがな、キャリア崩れの一匹狼刑事を主人公にしたハードボイルド・シリーズですが。馳のノワール読みなれてると、このぐらいのハードボイルドはどうしてもヌルく感じてしまったり。違う種類の読み物として読むべきなのは承知しているのですが。
無敵の殺し屋とか、その「毒猿」と薄幸のピンサロ嬢のロマンスとか、それを追う台湾の刑事と新宿鮫との友情とか、愁嘆場とか。なんか戯画的に感じられてしまう場面が多かったですね。エンターテインメントとして読み流す分には、まあ楽しい小説ではあると思います。
…上から目線だな。
評価はC+。

毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

おっと新装丁。俺が持ってたのはもっと下世話な古い版。