ネタバレ一応注意。
今回はこの人の小説によく出てくる、「やたらとかっこいい造形のされた主人公格」がバイセクシャルで、だいぶ濃いホモ絡みの描写もあったりでファンの人は辛抱たまらんのでしょうが、俺は流します。
メインの事件に対して、視点人物を入れ替えながら、テンポ感とスピード感はよく出せている。ぐいぐい、という感じ。よく使い過ぎで自分でも厭になるけど、「リーダビリティには一定の評価ができる」作ではあるだろう。
ただまあ…このオチというか全体の構図はあまりにもしょっぱい。こんだけ長い小説延々読まされて、オチがこれだけってのは萎えるわな。
評価はC+。
- 作者: 五條瑛
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/12/09
- メディア: 文庫
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