ネタバレ一応注意。
よく考えたらこの作家、一冊も読んだことないかも。途中で投げたのは『心では重すぎる』だったような。取りあえず『新宿鮫』を読めって話か。…でもコレなぜか持ってたんだもん。
で、放り投げた理由も忘れたけどこの本は面白かった。すごく軽くて読みやすいね。コメディタッチの私立探偵小説、シリーズ短編集で、今読むとバブリーな印象が先に立つけど、軽みのある世界観とキャラクタ、ケレンぶくみのプロット、走りすぎのユーモアでぐいぐい読まされた。シチュエーションも多彩で、特に「張子にされた探偵たち」ではなかなか面白いフーダニットの状況設定が呈示されていたと思う。
意外な佳作でした。
評価はB。
- 作者: 大沢在昌
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1997/06/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る