ハチクロ週間完結編。
鬱展開部分なのでちょっとしんどかったりしつつ、でも今更ながらあまりにも面白いのでどうしようもなくなって、一日一本ずつのつもりが一気に二本。
ストーリーの話をすれば、やや唐突の感が否めなかった原作より、納得しやすい話になってると思うのです。伏線とか心理描写とか、結構追加してるよね? 原作コミックスが手元にないので細かくは確認できないんだけど、優れた脚色だと思います。修ちゃん大活躍。あるいは単に演出力だけの成果だったとしたら、それもまた凄い話だ。
音楽。はぐがケガするシーンはちょっとアレだったけど、森田がフラれたシーンでの「ふたりのかげ」はやばかった。
ぼくらが 生まれて消えるあいだ どれだけ人を救えるだろう
汚れたマドには何もうつらない
君はもう眠ってしまったんだろうか
(スガシカオ「ふたりのかげ」)
その後の竹本とのケンカのシーンに普通に感動してたら、ジジイキャラの例の「青春」ツッコミが入って赤面した。観る視点が完全にお爺ちゃんですか。
そして…なんか予感はあった、というか途中で「あ! もしかして…ラストにあの曲かぶさったらどうしよう!」と明確に思った、というか期待していたのだけど、別れの駅に彩りを添えて鳴ったのはあの美しいイントロでした。
必ず届くと信じていた幻
言葉にまみれたネガの街は続く
さよなら さよなら 窓の外の君に さよなら言わなきゃ
(スピッツ「田舎の生活」)
…号泣するわそんなもん。
いろいろと完全な反則が炸裂していましたが、やはりこの作品にはこの上ないいとおしさをおぼえます。
あたたかく目映い、「光」についての物語。
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