FREENOTE 『オトノハトライアングル』

「ウサギノメ」なんて二年前にはライヴで聴いてたけど、リリースとしては超久々の2nd。
…の割には、気張った感じがなく、耳に優しいポップスが並んでいます。しかし正直に言って、音楽からエッジが消えた。「ウォークメン」や「Re:チャンネル」に聴こえたポップスとしての崇高さとスケール感、ミニマルな美メロとダンスビート…「DANCELOVE」や「ボクラリズム」の到達した純粋快感。1stにあった達成と可能性を、俺はこのアルバムに感じられませんでした。
泣き叫ぶような切迫と、異形的な純粋。それはどうしたって失われていくものかもしれない。このアルバムのラストに置かれたような小器用な曲*1より俺は、そういう表現を尖らせたものを聴きたかった。

オトノハトライアングル(DVD付)

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*1:桜をモチーフに、ノスタルジックな美メロ、みたいな。