ACIDMAN 『green chord』

ACID…「酸」がスリーピースを意味するなら、本来「ACIDMEN」が正しいハズだがそうすると物凄くダサい。
名盤『and world』に続く5th。結構聴き込んだところで書いていますが、まあACIDMANに求められるところを過不足なく表現したかな、という感じ。前作のように名曲乱れ撃ち、という感じでもなく、「ある証明」のような絶対的必殺曲も持っていないが、楽曲のバラエティとアルバムとしての起伏が感じられる佳作かと。その佳作っぷりはシングル曲「スロウレイン」に顕著ですね。地味だけど良い曲です。
なんだか須藤元気に曲書いちゃったり、発売前に感じていた「そっち行っちゃうの?」って危惧はそう当たっていませんでした。多少の「スピリチュアリティ」wは感じてしまいますが。
でも、

街の片隅に忘れた音があって
ハーモニカで奏でて届ける人がいたり
古い街灯は月より優しくて
君が笑っているかのようで
(「So Far」)

なんて味わいのある詞を書いてくれちゃったりもするもんで、ふいに「アトランティス」とか云い始めるのには目を瞑ろうと思った。

green chord

green chord