ネタバレ注意。
文章は平易でテンポよく読めるし、プロレスって題材もキャッチーかつ読み応えがあるし、本格としてはシンプルにプロットで読ませるカタチが完成されてるしで、なかなか完成度の高い佳作だな、ぐらいに思っていたのです。第三話「ロープ」を読むまでは。
…凄い話だコレ。
いきなりこんなバカミス×叙述トリックをぶつけられて、その後は第四話とエピローグでの連作通した大仕掛けで息つく暇もなく。
それまでは打ち合わせどおり進んでいたショープロレスが、いきなりセメントになったみたいな。なかなか翻弄されました。読み終えてみれば、とても野心的な作品でしたね。
作品の評価はB。
- 作者: 伯方雪日
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/10/24
- メディア: 文庫
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