2006ドーハアジア大会2次リーグ U-21日本代表 3-2 パキスタン代表

ワールドユース以来の非親善試合。
オリンピック予選に向けて、絶好のシミュレーションとなるべき大会ですが、その意味においてもこのタフな試合を経験できたことは成果と捉えるべきなのだと思います。
…とでも考えなければ、ストレスフルなだけの試合でした。久しぶりのいかにもアジア的糞ジャッジfromスリランカ、初めてに近く見たパキスタンというチームの中国的ラフプレイという要素も確かにあったのですが、チーム自体にも多分に問題が感じられました。
8割という圧倒的なポゼッションを維持しながら、ノロノロとボールを回すばかりで攻めに行けない。たまに縦に出せばパスミス。平山もボールを収められない。カレンがいい動きでスペースに抜け、アシストした2点目が示すような「狙い」が、それ以外のシーンでほぼ見られませんでしたね。本田のFKも素晴らしかったですが、谷口の3点目が出合頭という形での偶然性の高いものだったことも考えれば、いかにもな辛勝となってしまいました。向こうの8番はマジで死んでいいと思ったけど、負傷退場の青山直と、糞スリランカ人に退場くらった青山敏という、絶対の主力2枚を欠くであろう次のシリア戦は厳しいものになりそうですね。
以下前から順に雑感。髪伸びた辻尾のスピードはやはり魅力的ですが、クロスがどうにかなんないと水野の牙城は崩せないのでは(反町さんは牙城と思ってなさそうだが)。あとカレンはやっぱりウイング適正だと思った。DFに関しては一柳にやはり疑問符。水本と青山を左右に配する3バックって贅沢な感さえありましたが、やはり真ん中は定まってないし、青山直の退場後にバタついたことも、層の薄さを露呈してしまったような。藤本、増嶋、吉弘、あとU-19の鉄壁の2人が、一柳だの千葉だのより使えないとはとても思えないが…。
で、バタついた終盤に本田拓也が出てきてなかなか気が利いていたと思うので、次の試合ではW青山の分まで頑張っていただきたいと思います。