J.カーリイ/三角和代(訳)『キリング・ゲーム』文春文庫

ネタバレ注意。

アラバマ州モービル、連続無差別(と見える)殺人に挑む、カール・ライダーシリーズの長編。

サイコ・ミステリとして王道を往く展開も、「チャウシェスクの子供たち」要素が入って気を惹かれるし、パルプフィクション的なテンポのよさ、魅力的なキャラクタ、ロマンス要素もリーダビリティに拍車をかける。

総じてやはり好感の持てる作家でありシリーズだが、この作品を通しての仕掛け…ミッシング・リンクと操り…については、もう一段根性悪くヒネったのを読みたかったなーと思ってしまった。

評価はC+。