ネタバレ一応注意。
コンピュータに集中管理された惑星での連続死の謎に迫る、「パーミリオンのネコ」シリーズの三。
SF的には、発想も展開もベタだと思われたし、それを逆手に取ったような転回がミステリ的に待ち受けているわけでもなくて、そうした意味での物足りなさはあった。
でも文章の質、リーダビリティはまあまあ、ビュインやプーキーといったキャラも立っていて(これもサイバーパンク的にベタなのかもしれないけど)、ストーリィの推進力にはなっている。
でもやっぱ、このシリーズSFミステリ期待して読むもんじゃあないね。
評価はC+。
兇殺のミッシング・リンク―パーミリオンのネコ〈3〉 (ハルキ文庫)
- 作者: 竹本健治
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2000/02
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る