筒井康隆『暗黒世界のオデッセイ』新潮文庫

ネタバレ注意。

表題作は近未来予測SF、その他、ダ・ヴィンチの偽評伝、星新一の文庫解説(唯一真面目なテキスト)、自作コミカライズを含む漫画作品、精神障害ネタの連作エッセィを突っ込んだ本。

表題作の未来予測の逆張り(医療状況除く)もアレだけど、余技というにもあたらないマンガにせよ、今なら絶対載せられない、差別意識に配慮の乏しいエッセィ(…複雑な問題ではあるが)にせよ、いい時代に大家としての立場を満喫したものだなあと思います。

評価はC。