ネタバレ注意。
パステルナーク『ドクトル・ジバゴ』をめぐり、冷戦下の米ソで繰り広げられるドラマ。
端整でせつなくて、悪くない小説だとは思う。特に映画的に洒落たエンディングは素敵だった。でも全体的に暗いし、片方のイデオロギィに寄りすぎではないかと。スパイ小説ってそういうものなのかもしれないけど、でも俺はCIAの皆さまの活躍にテンション上げられない。邦題もちょっとバイアス掛かってないか…「The Secrets We Kept」だよ原題。
でも『ドクトル・ジバゴ』は読みたくなった。残念ながらもはや現代では「読まれてい」ないみたいだな…手に入らないもの。
評価はC+。
- 作者:ラーラ・プレスコット
- 発売日: 2020/04/21
- メディア: 単行本