ネタバレ注意。
ミステリ短編集。
倒叙にスリラにショートショートネタとスタイルは様々、それぞれに凝らされたアイデアも多彩だけど、それらがプロットとして充分に深められていたかというとちょっと微妙…オチが読める作品、「ネタ」にとどまっている作品が散見された。
中では、懐かしの…個人的ミステリ黎明期に愛読していた…速水三兄妹との再会が嬉しい「裏庭の死体」、シンプルでインパクトの強い…二十年ぶりぐらいの再読でもしっかり憶えていた…トリックが印象的な「バベルの塔の犯罪」*1、冒頭の二編がよかったな。
評価はC+。
- 作者: 我孫子武丸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/07/19
- メディア: 文庫
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*1:SF的には、もうちょっとがんばって欲しいような気はしたが…。