ネタバレ一応注意。
アメリカの日系男子中学生の日常を描く表題作と、日本の女子中学生の日常を描く連作短編「綿菓子」。
どちらもかわいらしく、みずみずしく、またそこはかとない毒もあり。するするふわふわと読めてしまう小品だけど、表題作のラスト一文…《あしたからスープは大きいほうにしよう、と思った。》(114p)と、「綿菓子」のお父さんのメロンのエピソードはそれぞれ小粋で素敵でした。
評価はC+。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/05/30
- メディア: 文庫
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