ネタバレ一応注意。
不幸の手紙ならぬ「棒の手紙」をめぐるホラー。
「棒の手紙」ってネーミングの素っ頓狂さにちょっと毒気が抜かれたけど、結局いつも通りの地雷、チープなドタバタの羅列です。
当初別名義で発表されたらしいけど、《だめだめ、わたしって分析的すぎる。》(23p)、《「大きなお世話だ。おまえなんか、くたばって死ね」》(34p)と、のっけからこの作家にしか書けないヤバい文章のオンパレードで、そりゃバレバレだろうよと思う。
一番ヤバいの最後にしっかりメモしておきます。
テレビを消したように、空白の世界。ううん、違うわ。霜降りの世界。ダイヤモンド・ダストみたい。
何言ってるの、わたし?
(352p)
…何言ってるの、ホントに?
評価はC−。
- 作者: 折原一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/03
- メディア: 文庫
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