ネタバレ注意。
京都を舞台に、古来より伝わる「双龍会」での丁丁発止が描かれる(私設)法廷ミステリ。本ミスでもいいセンいってたような記憶*1があって。
同い年の京大ミス研出身作家、またもコンプレックスが若干疼きます*2が、なんか感性の違う感じで、まあそれはそれで(逆に)よかった。
…という意味のない慨嘆はおいて。ロジックを玩弄する手つきとか、叙述トリック・どんでん返しの乱打、そうした本格としての偏執性は支持できるものでしたが、それぞれのクオリティはそれほど高いものとは思われず、またそれが機能する「場」としての「双龍会」も、そこに蠢く多士済々のキャラクタたちも、ラノベ的な浅薄の誹りを免れないものと感じました。俺が麻雀知らないのは大きなハンデかもしれないが、それにしてもこれやるなら、古野まほろレベルのエクストリームを見せてほしいのです。
なんかコレだと、自意識過剰の逆転裁判みたいでした。
評価はC。
- 作者: 円居挽,純
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/05
- メディア: 単行本
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