『アラビアのロレンス』

@TOHOシネマズ岐阜
タダ券利用の名画鑑賞。
アラブ反乱を率いたイギリス人将校の活躍と挫折。ストーリィは単純だけど、四時間。長いね。
歴史/戦争/異郷での冒険活劇、いろんな要素が一切端折られることなく入ってて。アリの初登場シーンなんかに見られる、芸術的な色気もたっぷりで(アリのとこは実際名シーンだけど)。最初は雄大*1砂漠の景色に見入っていたけど、やがて飽きるw
微笑ましかったり楽しかったりのシーンはいろいろあるけど、そうした一方で主人公・ロレンスの人格がまったく見えてこないのが、なんかずっとモヤモヤしてた。だからダウドを喪った後とか、鞭打たれた後とか、なんか自失してるシーンにも切迫感がなかったし、ラストシーンの悲哀も伝わらなかった。
「大作」ってのはでもこういうものかもしれないし、心情描写まで細かくやってたら六時間ぐらいになりそうだし、こんぐらいでいいのかも。実際、すごく骨格がしっかりして充実した映画だし、個人的な感想が意味を持たないぐらいの場所に至ってはいる。

*1:雄大といえばOvertureも。名曲なんだろうけど、飽きる。