五條瑛『冬に来た依頼人』祥伝社文庫

ネタバレ一応注意。
中編。
「新感覚ハードボイルド」とか書いてあるけど、そもそもこんな甘ったるい、私立探偵が出てくるってだけの小説は「ハードボイルド」と呼べるんでしょうか。その辺が「新感覚」なんでしょうか。
中年の私立探偵が、元カノの依頼を受けて、その失踪したダンナを捜す話。まったくベタにセンチメンタルなお話、途中証言者として出てくるキャバ嬢と仲良くなる展開とか意味不明。
中編書き下ろしの企画だけど、中編らしいツイストが効いてるわけでもないし、正直読んだ傍から忘れてしまうような小説だった。
評価はC。

冬に来た依頼人

冬に来た依頼人