ネタバレ注意。
シリーズ第二弾。
前作から引き続き、京都の風情、「奇妙な味」、シリーズとしてのテイストはしっかり出せていると思う*1。
しかしなんか、全体的にヌルいのが不満だった。オチにつまると幻想小説に逃げるのやめてほしいし、その点に関して『夢十夜』はエクスキュースにならん。ましてダジャレオチは田中啓文の専売特許にしといてほしい。
「奇妙な味」も好きなんだけど、もっと「ゾッ」とさせてほしかったなあ、と思う次第。俺はやっぱ綺麗にまとまったものが好きなので、この中ではやはり「狂い桜」を推す。
評価はB−。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/03/18
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (20件) を見る