『インセプション』

2010.8.22@109シネマズ名古屋
珍しく大作系。
…なんだかんだで凄く楽しんでしまいました。2時間半は体感的にはあっという間でした。
細かい整合性を求めたらいろいろ突っ込めるんだろうけど、それでも脚本には知的なカタルシスがあるし、映像表現もさすがの迫力。予告編でパリの街並が折りたたまれた、あれ以上のインパクトというのはなかったけれども…。
コブとモルのドラマに顕在化する主題も現代的ではあるし、それが「夢」というメインテーマにうまく表象され、さらにアクション/スペクタクルの演出とも見事に合致した、計算されて完成度の高いエンタテインメント大作。エンタテインメントとしては、なかなかこれを超えるスケールというのは難しいのではないでしょうか。クリストファー・ノーランも予算がとれるだけのステイタスを得て、やりたい放題できるようになったその充実感が、フィルムの端々に見てとることができますね。
俳優陣もそれぞれ魅力的でしたが、僕は特にアーサー役のジョセフ・ゴードン=レヴィットさんが気に入りました。クールでかっこよかったです。