柴田よしき『RED RAIN』ハルキ文庫

ネタバレ特になし。
近未来SF。
いろいろと節操なく…いや間違えた多彩に書いてる人だけど、SFは初めて読みました。常々言ってることだけどエンタテインメント・ノヴェラとしてのリーダビリティは出せる人なので、一定の愉しさは保証されてる感じです。
近未来のディストピア的世界観も、特別捜査官である主人公を中心に展開するドラマにも、まあ興味が持てる…いや間違えた惹き込まれるものはある。
裏表紙梗概の《ラブストーリー》としては成立していないようには思うが、これまでのミステリ/ハードボイルド作品と違って、フェミニズム的な臭気があまり感じられないのはよかったように思います。
…なんと言うか、どうしても色気のない感想になってしまうのはまあ、致し方ないところか。
評価はC+。

RED RAIN (ハルキ文庫)

RED RAIN (ハルキ文庫)