相対性理論 『シンクロニシティーン』

3rd。
結構待望していました。
白痴的・脱力的な世界観と、緻密でテクニカル、ハイセンスの極地たるサウンドプロダクトにより構築される、まさに唯一無二*1相対性理論のポップ・ワールド。求められるところのものはしっかり打ち出してきていると思いますが、『ハイファイ新書』を初めて聴いた時のようなインパクトはなかったかな、とも思います。当たり前か。
いろんなメディアに顔出ししてたのを見たからではないとは思いますが、やくしまるえつこのヴォーカルも、なんだか自我に目覚めたwように聞こえます。「人工衛星」なんて、相川七瀬思い出したわ。
ラジオで聴いてテンション上がった「ミス・パラレルワールド」とか、「チャイナ・アドバイス」「ペペロンチーノ・キャンディ」「マイハートハードピンチ」の脱力系三面拳もそれぞれ楽しめますが、ハイライトは「小学館」から「ムーンライト銀河」の流れでしょうね。トラックの浮遊感も非常に快感指数が高いです。

気がかりなのは 大好きだった
少年マンガ読めないこと どうしたらいいの?
ひいきは小学館 スピリッツ読ませてBABY
MONSTERの最終巻 謎解きまかせてBABY
(「小学館」)

ツッコミどころはいくつかあって、「MONSTERって古いな!」とか、「あの謎解き任せられるんだったら大したもんだ」とかいろいろあると思うのですが、取次の営業としては取りあえず、「スピリッツは少年マンガじゃねえ!」ということがどうしても言いたくなったのでした。

シンクロニシティーン

シンクロニシティーン

*1:なんか最近フォロワもいるらしい。聴いてないけど間違いなくクソだと思われる。